8月20日(水)

デパートの入り口のところで夜をしのいだ私は、駅の待合室へと移動した。
やっぱり外と違って室内は暖かい。だから、とてもよく眠れる。

さて、今日からの移動は例の北海道フリー切符にしよう、、、
そう思っていたのだが、如何せん切符を買うだけのお金が無い。
しかも下ろそうにも、キャッシュサービスも開いていない。
実は、その日は朝一の花咲線で根室方面まで行く予定だったのだが、
フリー切符の購入を優先した私は、結局郵便局が開くまで駅で待つことにした。
となると、予定を変更しなければならない。
ノサップ岬には是非行きたったのだが、それは後日行くことにして
今日は釧路湿原および摩周湖方面に行くことにしよう。

さて、郵便局が開いてお金を下ろしたら、早速例の北海道フリー切符を購入した。
しかし、郵便局が開くのが午前9時。
始発が動き出すのが5時〜6時だから、かなりの時間のロスだ。
始発の花咲線に乗ったら、もう根室に着いててもおかしくない。
でも、いまさら仕方が無い。何はともあれ釧網本線に乗ることにしよう。

これから乗る予定の列車。何でもノロッコ号という臨時列車だそうな、、、
しかし、何かの会なのか大人に連れられた子供の集団がいる。
当然、騒がしいことこの上ない。

10時02分 釧路駅発 (快速ノロッコ号)

ノロッコ号。トロッコ風の列車で、何でも日本で一番遅い電車だそうだ。(快速ちゃうやん。^^;)
座れないことはないだろうと油断してた私は痛い目を見た。
まさかこんなに大量の子供が乗ってくるなんて、、、
で、結局列車の連結部の所に立ってることにしたのだが、
トロッコ風の列車のためか、連結部がオープンになっていて、
風はスースー入るし、景色だってとてもよく見える。
もしかして、座れなくて正解だったかも、、、
まさに災い転じて福となすとはこのことだろうか。
出発前に車掌からノロッコ号乗車証明書なるしおりみたいな
小さな紙切れを配っていたので、折角だから記念に頂いた。

釧路の市街地を抜け、電車は釧路湿原へと向かう。
とにかく、景色が奇麗だった。
一面に広がる湿地帯。こんな景色を見たのは初めてかもしれない。
ただ、悲しきかな、釧路湿原の絶景を見渡せるのは電車の西側。
で、私が立ってたのは電車の東側。
西側の方は別の人に占領されていたので、
電車の東側から西側の方を覗かなくてはならなかったのだ。
それにしても、風が心地よい。スピードが遅いためであろうか。

10時35分 釧路湿原駅着

ノロッコ号は塘路行きだったが、途中の釧路湿原駅で下車した。
何でも、臨時駅だそうで、夏の昼間にしか泊まらないそうだ。
駅舎はログハウス風の小さな建物で、中ではオレンジカードなどが売られている。

それにしても、今日は暑い。
北海道に上陸して、こんなに天気がいいのは初めてだろう。
駅のトイレの脇で長袖のトレーナーを脱いで、
展望台のある場所へと、山道を登っていくことにした。
途中、観光センターのような建物があったが、後回しにして、まずは展望台へと向かった。

そして、10〜15分登ること、展望台へ到着。
す、、すばらしい。まさに絶景だ。
まるでアマゾン河のように曲がりくねって、かつゆっくりと流れる河。
その周りを一面に覆い尽くしている水草の数々。
日本でこんな素晴らしい景色が見られるとは、、、
天気がよかったせいか、霧は全然かかっていなく、全貌を殆ど見渡すことが出来た。
しばし、自然の織り成す芸術に見とれる、、、、、

さて、次に来る上り列車まで、後30分くらい。
まぁ、もし乗り遅れても、1、2時間くらいは暇の潰せそうなほどの絶景ではあったが。
景色を十分堪能した私は、その足で行きがけ通った観光センターらしき建物に入った。
そこでは、釧路湿原に住む水鳥などの写真が展示されていた。
どうやら、この辺りは市町村でいうと釧路町になるらしい。
う〜む、釧路市の隣に釧路町という町があるとは面白い。

さて、次の電車まであと10〜15分程度。
かなりきわどいが、駅に向かって山道を駆け下りていくことにした。
下りだったせいか、思ったよりも早く駅に着いたので、
駅舎内で釧路湿原の写真が載ったオレンジカードを記念に購入して、
釧網本線の網走方面行き列車に乗り込んだ。

11時32分 釧路湿原駅発

昨夜、十分睡眠をとれなかったが、電車の中では全然眠たくなかった。
というよりは、広大な景色に見とれて、寝る間も無かったのだ。
湿原地帯を過ぎると、今度は農牧地帯。
青々とした空に広がる地平線。本当に今日は晴れてて良かった。
列車は標茶駅を通り越して、摩周方面へ。

12時38分 摩周駅着

電車に揺られること約一時間。
次の目的地、摩周湖に向かうためのバスが出ている摩周駅に到着した。
時間があまり無かったので、すぐにバスに乗り込んで、
中で摩周湖第一展望台までの切符を買った。

12時45分
摩周駅前発

バスの中は摩周湖に向かう旅行者らしき人が結構乗っていた。
それゆえか、観光バスではないのに、
摩周湖及び弟子屈町の歴史などの紹介がテープで流されていた。
それから、自分の前の方の席に外人の女性が座っていて、別の日本人の男性旅行者が
その女性にしきりに英語で話しかけていたのが記憶に残っている。
スピーキングイングリッシュも勉強しなきゃなぁ、、と思いつつ、
バスは弟子屈の町から、どんどん郊外へと走っていく。
その外人の女性は、摩周湖YHの前で降りたようだ。
それにしても、バスから見た印象では、摩周湖YHはとても奇麗なYHだった。
先日泊まった、新冠YHとは大分違う、、、^^;

13時05分頃 摩周湖第1展望台着

さて、摩周湖第1展望台に到着。
世界でも有数の透明度を誇る、神秘の湖と言われるだけあって、
その美しさは、他の普通の湖とは比較にならない。
しかも、その日は快晴だったので、いつも湖を覆っているらしき、霧が全く無く、
鮮やかなブルーの湖面をしっかりとこの目に焼き付けることが出来た。

バスの中でのアナウンスでも聞いたが、どうやらこの湖は人が降りることは出来ないらしく、
あまりに透明度が高すぎるためか、魚などもあまり住んでいないそうだ。
近くの屈斜路湖、阿寒湖は観光ボートが浮かんでたりと、
人の手に冒される面が多々あるようだが、この摩周湖に至ってはそれが全く無いのである。
まぁ、こんだけのかなり急な斜面の山々が湖を取り囲むようにそびえ立っていれば、
そうそう、人間が降りていけるものではないが、、

摩周湖第1展望台発

次の目的地である屈斜路湖方面行きのバスが来るまで、
まだ時間があったので、歩いて第3展望台まで行くことにした。
地図で見ればそんなに遠く感じない。
まぁ、2、3kmありそうだが、まぁ何とかなるだろう、、、
だが、その考えは甘かった。
予想以上に歩いたのだ。
時間の関係もあって、かなりの早歩きであるいたが、
それでも曲がりくねった山道が延々と続くだけで、第3展望台のありそうな雰囲気すらない。
しかし、今更引き返す訳にもいかず、やむなく目的地に向かって、てくてくと歩きつづける。

摩周湖第3展望台着

30分以上歩いただろうか、ようやく第3展望台に辿り着くことが出来た。
ここから見る摩周湖は、第1展望台から見るそれと微妙に違う雰囲気を醸し出していた。
特に、湖の中の小島(カムイシュ島)は第1展望台から見るよりもはっきりと見える。
それと、第1展望台よりは人が少ないので、じっくりと湖の景色を堪能できるのもいい。
しかし、第1展望台で今先見てきたせいか、初めほどの感動はなかったかもしれない。

何はともあれ、次のバスに間に合うように第3展望台に着いてほっとした。
ちょっと到着時刻より遅かったが、バスはちゃんと来てくれた。
まぁ、ここから乗った乗客は私一人だけだったが。

14時00分頃 摩周湖第3展望台発

このバスも前金のようだったが、この停留所から乗ってきたのは私一人だけだったので、
時間を食うということで、お金は後で払うことにした。
ちなみにこのバスも一応定期バスの形態を取ってはいたが、殆ど観光バスといった感じ。
ガイドさんこそはいなかったものの、至る所で観光案内の
アナウンスが流れて、飽きさせてくれなかった。

バスは山道を下って、川湯方面へ。
車に弱い私は、山道でぐっと来たが、それも周りの景色の良さで忘れることが出来た。
山のふもとの遠くの方に湖が見える、、、あれは屈斜路湖であろうか。

さてさて、屈斜路湖で降りるとは決めたものの、どこのバス停で降りればいいものか。
地図やガイドブックを見ながらどうしようかと悩む。
摩周湖みたいな展望台って感じのところが、屈斜路湖には見当たらないのだ。
仕方なく、湖畔に近くて島のよく見えそうな仁伏というところで降りることに決めた。

ところがこのバス、途中の硫黄山で小休止をとるとのことで、
30分以上、そこに止まることとなった。
まぁ、折角の機会だから行ってみよう。

14時20分 硫黄山着

硫黄山、、、地図を見ればちゃんと載っている。一応、ここらへんでは名所のようだ。
まぁ、硫黄の山なんて霧島で見慣れているから、そう珍しいとは思わなかったが、
それでもあの独特の臭いと熱気。やはり自然の力は素晴らしい。
山肌が剥き出しになっていて、あちこちの穴から硫黄のガスが
噴出してるといった感じだったが、結構上の方まで勇んで登ってる観光客も居た。
危なっかしいことこの上ない。。。どこにもああいう人いるもんだ。

レストハウスがあったので、そこで休憩がてら昼飯を食うことにした。
周りに店が全く無く、食べるところといったら、ここしかない。。。
案の定高かったので、そん中でも一番安いカレーにしておいた。
テレビでは高校野球が、、、そんな季節なんだなぁ。
食後はお土産屋をちらほら見て回ったが、何も買わずにバスに乗り込んだ。

14時50分 硫黄山発

硫黄山を観光していたお客さんも皆戻ってきたところで、
バスは屈斜路方面に向かって出発とあいなった。
何も無い道路をひたすら走って行く。。。
やがて、川湯温泉に辿りついたが、ここでは結構多くの人が降りた。
どうやら、ここらへんでは名の知れた温泉地のようだ。
それからちょっとで仁伏に到着。
誰も降りなかったが、取りあえず予定通り一人で降りた。

15時15分頃 仁伏着

実は、敢えて仁伏で降りたのにはもう一つの訳があった。
それは電車の時刻が関わってたのである。
川湯温泉17:41の電車に乗れれば19:34に釧路に着く。
ところが、その次の電車は川湯温泉20:12発の釧路21:58着。
勿論、これに乗っても当日中に釧路に帰れるし、札幌行きの夜行にも間に合う。
しかしだ。。。そのときの私には、前日の夜に見たあの海皇(ハイファン)なる
とんこつラーメンのお店が忘れられなかったのだ。。。
釧路21:58ではあまりに遅すぎる。。。
東京ならまだしも、釧路の方じゃ夜の10時まで店が開いてるとは思えない。

ならば、バスを使えば良いのだが、これも上手くいかなくて、
次のバスは17:25川湯温泉終着。。。
なぁんだ、駅前まで行くじゃんと思いきや、これがJRの川湯温泉駅から
2、3キロも離れた川湯温泉の温泉街のバスターミナルのことだったのだ。
タクシーだったら大丈夫だろうけど、ゲット出来るのかなぁ、、、
2、3キロじゃ歩いたら30分はかかるだろうなぁ、、、
などと考えた結果、屈斜路湖を見物した後に歩いてどうにかこうにか
JRに辿りつけそうな仁伏という場所を選んだのであった。。。
(後日、ふとそのときの時刻表を見てみたら、17:25川湯温泉バスターミナル発
JR川湯温泉駅前行きのバスがあって、JR釧網本線との接続をしてると書かれてあるのを発見した。
もっと早く気付いていれば、ゆっくり観光が出来たのに、、、)

さてと、、、仁伏で降りてみたものの、何もない。。。
どこに行って何をすれば良いのやら。。。
何ていうか、小さな集落みたいなものがあって、
道路沿いの広場でお年寄りがゲートボールをいそしんでいるのだが、
どうも、観光地という雰囲気ではない。。。
ただ、仁伏温泉という看板を道路沿いにちらほらと見る。
一応、屈斜路湖の方向に向かう砂利道を歩いて行ってみると、
軽く並打つ湖面に辿りついたが、どうも摩周湖ほどの感動が無い。。。

中島が見たかったのだが、小さい山が景色を阻んで見えなかったので、
少し和琴方面に向かって歩くことにした。
おそらく、ここらへんは屈斜路湖の観光スポットとは外れた場所にあるのであろう。
もう少し先で降りれば良かったと思いつつも、
木々に挟まれたアスファルトの道を歩いていく。

2キロくらい歩いただろうか、、、
ようやく目の前を阻んでた小山の先の方に辿りつき、
中島が完全とは言えないまでも、右半分くらいがはっきりと見えた。
しかし、苦労した割りには対した景色でもない。。。
ていうか、周りには誰一人といないではないか。
はぁ、、、もっと開けた場所で降りるんだった。

それから、また来た道を戻って、川湯温泉駅まで歩いて行くことに。。。
地図を開けて見ると、川湯温泉駅まで約5、6キロ。
早足で1時間も歩けば着くな、、、そんときはその程度の考えだった。
しかし実際歩いて見ると、結構距離があるもんだ。
バスではすぐだった距離も歩くととてつもなく遠い。^^;
ていうか、こんな道歩いてるやつなんて俺くらいじゃんか、マジで。。。

とりあえず、今先降りた仁伏の前を過ぎる。
まだ、じいちゃんばあちゃんがゲートボールをやってるようだ。
それから、どんどん来た道を歩きながら辿って行く。
クアハウスやレークウッドの前も黙々と通り過ぎる。

30分くらい歩いただろうか。。。
周りに木しかなかったのが、急に観光地的な雰囲気の街並になってきた。
そう、川湯温泉の温泉街に着いたのだ。
へぇ。。。行きはバスの中だったからよく見れなかったが、
結構なホテルの立ち並んだ温泉街のようだ。
しかも、驚いたことに、あちらこちらに
魚を咥えた熊の木彫りの置物が売ってある。。。
この手の彫り物はよく見るのだが、もしかしてここが発祥の地なのかな?
ここだったら、タクシーとかゲットできるかなぁ。
しかし、歩いて行っても何とか間に合うかもなぁ。
そんなことを迷いながらも、結局は歩くことに。。。
どうも、自分はタクシーに拒絶反応があるみたいだ。^^;

それからずっと歩いていくとやがて川湯温泉の市街地を過ぎて、
今度は木すらもない野原の中に出てきた。。。
向こう側には、行きがけに降りた硫黄山が見える。
しかし、かなり遠くだ。。。
あそこまで歩いてって、しかもその先に駅があることを
考えると気が遠くなりそうだった。
しかも、余裕を持ってたはずの時間も結構ヤバイ。。。
このまま歩いてたら、電車に間に合わないかもしれない。
仕方なく、何もない野原の中に一本だけ抜けるアスファルト道路を
硫黄山を前に見ながら、ただひたすら走ることにした。。。
足が痛い。。。とくに足の甲がずきずきする。
ときどき歩いたり、止まって足の甲を押さえたりしながらも、
必死こいて走った。。。

やがて硫黄山の前を通り越して、駅の方面へ。
時計の針も17時35分くらい。。。
急いで駅の方向に向かったが、なかなか駅がどこにあるのか分からない。。。
焦りながらも、どうかこうか駅に辿りついたとき、
電車はもう既に着いていて、今にも発車しようかというところだった。
しかし、田舎の電車って嬉しいもんだ。
私が走ってきてるのを運転手さんが見て、待ってくれたのだ。
とにかく、私は急いで走って電車に乗り込んでふぅ〜と一息着いた。

17時41分 川湯温泉駅発

かなり走ったせいか、もう完全に汗だくになっていた。
しかも、出発してからまだお風呂に入ってない。。。
流石に頭も体もかゆい。。。いい加減に限界が来ていた。
まぁ、それでも疲れのせいか、周りが暗くなって景色が見えなくなったせいか、
いつの間にやらすぅすぅと寝込んでしまった。

19時34分 釧路駅着

さぁて、再び釧路に到着だ。
海皇はまだやってるかなぁ。
これだけ走って帰って来たのに、やってなかったらどうしてくれよう。
ドキドキしながらもお店の方に行ってみると、明かりが着いてて中には人がいるようだ。
やってる!^^
さっそく中に入ってメニューを見る。
ふむふむ、、、霧色ラーメン、霧小町、こゆきラーメン、、、お洒落なネーミングだなぁ。
そこで、〇〇〇〇の法則通りに普通の霧色ラーメンを頼んだが、
何と紅生姜が千切りではなくてスライス状。しかも、チャーシューの代わりに角煮が。
スープは真っ白な豚骨スープで、上にはマー油っぽい黒い油が。。。
熊本を意識してるのかな? しかし、麺は縮れ麺だぞ?(九州はストレートが普通)
取りあえずスープを啜って見る。。。うっ、、、ウマイっ!
やっぱ、オレのカンは当たったぞ。^^
角煮もホロホロと柔らかくて、美味しいことこの上ない。
うーん、急いで帰って来た甲斐があったってもんだ。

とりあえず、スープまで完食した後、取りあえず駅前のベンチに
座ってメモして、それから実家に電話をかけた。
しかし、出発までかなりの時間がある。
駅構内をうろついたり、街中をぶらついたりしたが、
今先のラーメンの感動が忘れられない。。。
そこで、また戻ってもう一杯食うことにした。(^^ゞ
さぁてと、、、今先は人が並んでたけど、
今日は大分空いてるな。
ドアを開けてと、、、どこに座ろうかな、、?
ところが、「すみません。もうスープ切れでして。。。」の一言が炸裂。
ガーーーン。。。まぁ、いいや。一杯食えただけでも幸せだ。;;

軽いショックを引きずりながらも、今後の予定などを考えながら、
待合室などで時間を潰す。
とりあえず、明日は札幌に行こう。ついでに小樽も良いかな?
後は札幌に着いたら、風呂に入らなきゃなぁ。。。
そうこう考えてるうちに、いつのまにか電車の時刻になっていた。

23時00分 釧路駅発 (特急おおぞら14号)

さて、今朝買った北海道フリー切符の威力を発揮するときが来た。
何たって、寝床も確保できるし、退屈することなく札幌まで行けて、
まさに一石二鳥とはこのことだ。
駅でビールを買って、電車の中に持ち込んで、飲んだ。
やがて、いつものように顔が紅くなり、酔いも回り始めたころに、
段々眠くなり、旅の4日目は過ぎて行った。
夢の中、列車は北海道の中心都市、札幌へと向かう。

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