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台湾ラーメンで有名な心斎橋のお店。いわゆる名古屋が発祥のニラが入った激辛の台湾ラーメンとはかなり異なるのだが、何故か店名は名古屋の台湾ラーメンの元祖のお店と同じだったりする。場所は難波と心斎橋の間らへんで、小道を入ったところ。店内はカウンター席のみで、角の壁を掘って、金色の中国貴族(孔明?)の人形が置かれているのが印象的。オーナーは台湾出身の中年の男性らしいが、ラーメンを作っていたのは若いお兄ちゃん2人だった。二人とも喋っていた言葉から中国人(台湾人?)ではないかと思われる。
メニューは基本的に「台湾麺」「担仔麺」「炸醤麺」「四川麺」の4種類のラーメンが柱。それぞれ、乗せる豚肉ミンチが異なり、台湾麺は辛くない味付けのもの、炸醤麺と四川麺は辛い味付けのもの、担仔麺はそれらのミックスといった具合だ。スープや麺は同じだと思われる。その他、ピーナッツみそを用いた夏限定メニューの涼麺や、すりごま(100円)などがメニューに書かれていた。それにしても、すりゴマ100円はちょっと高いのでは。。。
今回食べたのはメニュー右端の「台湾麺」。実は、本などには「担仔麺」がよく紹介されており、入り口の看板にも「台湾風担仔麺」と書かれている。しかし、それを知らずに(気づかずに)一番右に書いてた台湾麺を注文してしまった。台湾麺は辛くない台湾風の味付けがされている豚肉ミンチを乗せたラーメン。このミンチは微塵切りのシイタケなどと併せられているが、台湾風(?)の香辛料を使った独特の味付けが為されている。明らかに日本のラーメン文化には無い味付けだ。一方、担仔麺は豆板醤などで辛く味付けした豚肉ミンチも乗るため、台湾麺よりは幾分か辛くなると思われる。また、スープ自体は透き通った清湯系塩味。よく中華料理店で出される鶏ガラスープとよく似た味だが、ちょっと単調であまりインパクトが無いといった印象。これらミンチ肉と塩味スープを合わせると、両者の味が一体になって、、、と言いたいところだが、スープ全体の味を支配するにはミンチ肉はやや力が弱いかも。あくまでミンチは具としてちょこちょことつまんで食べた方がイケるかもしれない。いずれにせよ、このお店のラーメンは、いわゆる日本のラーメンではなくて、中国で食べられているスープ麺に近いものと思ってよいだろう。(2003.3) |