らんたん

住所 左京区聖護院西町12
電話番号 075-761-9545
食べたもの ラーメン並
中くらいの太さの軽く縮れた麺。加水率はやや低めで、歯応えがしっかりしていて心地よい。昔は麺は卸していたそうだが、現在は自家製麺でやっている。
スープ 清湯系醤油味。醤油の色がやや濃い目だが、新福ほどではなくしっかりと澄んでいる。見た目どおりのアッサリしたスープで、しょっぱさも殆ど感じられず、むしろ甘みが感じられるほど。しかしながら、やはりここのラーメンのスープを語る上で欠かせないのがガラの獣臭さ。顔を近づけると臭いがムッと来るのだが、口に含んでもその臭いが蔓延する。かなり独特の臭みで個人的にはちょっと苦手なのだが、ハマる人はハマる匂いなのかもしれない。ちなみに、表面は結構油の層ができており、スープの臭いと相まって、アッサリなのにくどさを感じさせる。個人的にはちょっと苦手な方。
チャーシュー やや厚めのモモ肉が5、6枚。ロースも少し混じってるかもしれない。モモ肉とは言っても、脂身は結構多め。
九条ネギ、細もやし、メンマ
コメント  東山丸太町を上がった京大病院の向かい側にあるお店。現在のところに店を出してから約30年が経つらしい。実際、屋台時代から数えると40年近くにもなるそうで、そのころ灯りとして使っていた「ランタン」が店の名前の由来とのこと。かつては白川今出川を西に行ったところにも支店があったが、現在はその支店も無くなり、この聖護院の本店が残るのみである。
 店内は薄暗く、蛍光灯の代わりに裸電球がランタンの雰囲気を醸し出している。さすが店名どおりの演出と言ったところか。とはいっても、最近流行りのバー的なオシャレな薄暗さではなく、昔からのラーメン屋さん的な雰囲気。以前行ったときは若い人(息子さん?)が麺上げをしていたのだが、今回は厨房に居たのはご主人とご夫人だけで、麺上げはご主人が鼻歌を歌いながら(笑)やってくれた。ここのご主人も東京ラーメンのオヤジほどではないが、やはりかなりの年配者で、他のお客さんとのお話を横聞きしたところ、既に65は超えてるとのこと。しかし、本人は「80までやりたいなぁ。まぁ、最低でも75まで頑張るわ。そうはいうても息子のためやのうて、わしのためにやんねんで。」とおっしゃっていた。いやはや、頭が下がる限りだ。
 メニューは当然ラーメンが中心で、普通のラーメンの他にニクナシやスペシャルといったオプションもある。また、ライスの代わりに麦飯が置いてあるのが特徴的。また、ビールも置いてあるが、お一人様2杯まで、との注意書きがある。
 ラーメンはというと、やや甘めのアッサリ醤油だが、やはり独特の臭いが気になる。でも、この独特の臭いが気取らない昔っぽさを演出しているような気がしないでもない。なお、店内の張り紙によると、凝固剤、増粘剤、乳化剤は不使用とのこと。普通の店でそのようなクスリを使っているのかどうかは分からないが、健康にこだわって添加物を使用しないコダワリは垣間見れた。麺も(いつからかは知らないが)自家製麺にしたらしく、実際この麺はかなりの逸品だった。 (2003.7)

(以下、2000.4のメモ)チャーシューのバラ売りもしてるみたいで、150gほど買って帰ったおばちゃんがいた。ご主人らしき年配の男性がいたが、麺を上げてたのはそれとは別の若い人(おそらく二代目)で、湯切りがかなり甘かったのが気になったところ。
好み度 (-v-)