唐子 

住所 左京区岡崎徳成町12−3
電話番号 075-752-8234
食べたもの 唐子ラーメン
中くらいの太さのストレート麺
スープ 黄色く濁ったとろみのあるスープ。表面には油が多く浮かんでいるが、鶏油かもしれない。おそらくダシのメインは鶏ガラと野菜ではなかろうか。心なしかジャガイモのようなデンプン質の風味が感じられるが、気のせいかもしれない。タレは醤油なのか塩なのか分からないくらい微妙。全体的に薄味で化調は殆ど使われていないと思われる。飲み始めは味が薄いかなと感じるが、やはりそこはしっかりとダシを取っているのだろう、だんだんと深い味わいが感じ取れるようになってくる。ただ、人によっては味が薄すぎると感じることもあるだろうから、ラーメンダレを卓上に置いて、好みによって味を加減できたりなんかすると、なお良いかもしれない。
チャーシュー とろけるほど柔らかいバラ肉。周りを軽く焦がしている。
九条ネギ、メンマ、のり、もやし、ワカメ
コメント  この店は、2000年の夏頃までは京都市内でも指折りの人気店で、いつも行列ができるほどであった。しかし、ある日を境に急に店が閉まり、それから数ヶ月、店舗は残ってはいるものの、決して暖簾が掲げられることはなかった。ちまたの噂では、作り手と店のオーナーが仲違いしたということだったが、真相は明らかではなく、ラーメンファンの間でもお店の再開が待ち望まれるところであった。
 ところが、2000年の秋頃。ふと店の前を通ると、何と開いてるではないか!待ちに待った唐子の復活か!私は喜び勇んで店の中に入った。ところが、メニューを見てびっくりした。何とメニューが以前は「唐子そば」だったのが「唐子ラーメン」に、「中華そば」だったのが「中華ラーメン」に代わっていたのだ。しかも、店のスタッフも以前の唐子とは違う。はてさて、ラーメンの味の方は以前の味を保ってくれているのだろうか、、、?しかし、その不安は的中していた。スープの色は茶白色で舌触りもサラリとした感じ。薄っぺらいスープは味わい深さもまるで無く、以前のこってりまったりとした唐子のスープとは似ても似付かぬものだったのだ。期待を裏切られた脱力感。以前の唐子の味は完全に幻に終わってしまったのか、、、?ところが、2000年の年末、以前の唐子のスタッフが、北白川別当町に「東龍」というラーメン屋を開店した。そこで出すラーメンは以前の唐子の味を見事再現していたのだ。そして、東龍は今や京都一と言っても過言ではない行列店となっている。
 とまぁ、ここまでは2000年の暮れごろの唐子の感想だ。しかし、最近はこの唐子の方も様子が変わってきている。メニュー構成は、以前とさほど変わっていないのだが、スープが再開当初とは比べ物にならないくらいまろやかで深みのあるものになっているのだ。一旦味を落とした状態で再開し、悪評が流れたせいだろうか(私もそれを流した一人だが ^^;)、以前のような行列は滅多に見られることはない。しかし、旧唐子とは違いながらも、旧唐子レベルまで達したとは言えないにしても、これはこれで十分に美味しいラーメンに仕上がっていると思う。やはりどうしても以前の唐子と比べてしまいがちになってしまうが、このラーメンはどこのラーメンでもない、現在の唐子のラーメンとして受け止めるべきであろう。
 ところで、メニューは唐子ラーメン以外に、中華ラーメンやタンタンメンがある。中華ラーメンは、再開当時は1種類だけだったが、今はこってりとあっさりが選べるようになっている。また、ニラ入れ放題制度は健在。いきなり入れると味が大分変わってしまうので、ある程度食べてから入れると良いだろう。それから、最近店の営業時間が少し変更された。以前は11時半〜15時、18時〜0時だったのだが、それが12時〜14時、19時〜1時となった。お店で配ってるサービス券には以前の営業時間しか書いてないので、注意されたし。 (2003.2)
好み度 (^_^)// (唐子ラーメン)