住所 西京区上桂御正町62−9
電話番号 075-393-0075
食べたもの とんこつラーメン
中くらいの太さのストレート麺。加水率は低めで、軽く芯を残した歯ごたえの良い麺。
スープ かなりあっさりめの豚骨スープ。色は黄白色で、普通の豚骨よりは透明度がややある。タレは塩がメインとのこと。食べ初めは、あっさりしすぎて物足りなく思われるのだが、食べて行くうちに、サラリとした中にあるまろやかさというか複雑な味の深さに気づかされていく。粘度的なアッサリだけでなく、味的にも比較的薄味。化調や塩分はかなり控えめだと思われる。この店オリジナルの辛子ニンニクを混ぜると、また一味変わるが、この辛子ニンニクも単純な味ではなく、色んな要素が交じり合ってる印象。九州で修行した店主が九州の味を目指したそうだが、九州風というにはちょっと趣が異なる気がする。あと、胡椒がデフォルトだが、さほど気になるほどではなかった。
チャーシュー モモか肩ロース。やや厚手で脂身は少なめだが、しっかりと煮込まれているため、赤身の部分がホロホロと崩れるほど。
九条ネギ、細もやし
コメント  西京の有名店といったらココ。かなり昔からガイドブックなどに紹介されているので、関西のラーメンフリークは知らない人は殆ど居ないだろう。場所は国道9号線からちょっと小道に入ったところで、周りにお店の類が何も無いところにポツンとある。しかし、さすがに地元の人気店だけあって、お客さんは多い。私が入った後も、ひっきりなしにお客さんが入ってくる。外見的にはかなり小さそうなお店だが、中もカウンターだけでさほど広くはない。カウンターと壁は板張りだが、やはりどこかしら年季を感じさせる老舗の雰囲気だ。それにしても、ここのご主人の顔が中国人っぽいと思うのは私だけだろうか?ところが、声は意外にもルチアーノ・パバロッティ並の低さで、顔とのミスマッチがまた印象深い。それにしても、あの声で怒鳴られたら、かなり怖いだろうなぁ。。。
 さてメニューの方だが、やはりラーメンがメインで、とんこつラーメンと醤油ラーメンを選ぶことが出来る。それぞれ500円だが、大盛りになると800円と300円も値上がりする。300円も違うのだから、かなり量が増えるのだろう。ちなみに、ガイドブックで紹介されているのはとんこつラーメンの方で、醤油ラーメンが紹介されているのは殆ど見たことがない。ちなみに、醤油ラーメンは鶏をベースにしているそうなので、とんこつラーメンとは別にダシを取っているものと思われる。
 ちなみに、今回食べたのはとんこつラーメンの方。ちなみにここのご主人、とんこつラーメンを出すときに、必ずと言っていいほど辛子ニンニクを入れるかどうか聞いてくる。ここで、「入れてください」というと、わざわざご主人自ら入れてくれるのだが、その後、辛子ニンニクをよく掻き混ぜて食べるようかなり強く勧めてくる。これが正直ちょっと困ってしまった。というのも、個人的には、初めは掻き混ぜずに食べ、その後でニンニクを溶かしながら食べたかったからだ。結局、掻き混ぜてる振りをして、実際は殆ど掻き混ぜずにその場を乗り切った。
 ということで、店主の目を盗んで、まずはニンニク無しバージョン。初めは、「こりゃ、薄いかな〜」と思ったのだが、次第に「ん?こりゃうまいかも」と思えてくる。ちゃんとダシが取れてるため、飽きずにぐいぐいと飲めてしまうのだ。そのまま味を探しつつスープを啜っていくと、量が少なくなってきたので、次にニンニクを混ぜてみる。それにしてもこの辛子ニンニク、直に舐めてみたが、意外なほど辛くない。しかも、色んな味が混ざり合ってて(勿論、メインはニンニクの味だが)、かなり面白い味だった。実際、もち米、ナツメ、はちみつが入っているそうだが、それを食べたときは何か(ニンニクとは)以外に別のものが入ってるな、としか分からなかった。さて、このニンニク、スープに混ぜてもスープの色はさほど赤くならないが、味の方はというと、スープがアッサリめなので、さすがにかなり変わってしまう。個人的にはニンニク無しバージョンの方がストレートな豚骨スープが味わえるので好みであったが、ニンニク混ぜ混ぜバージョンは、これはこれでかなり美味しいと思った。個人的には、辛子ニンニクをテーブルの上に置いて、客の意思で自由に入れられる形式にしてくれると非常に嬉しいところ。ただ、今の方式で何十年もやっているようなので、今更変えるというわけにもいかないのだろう。(2003.3)
好み度 (^_^)//